Vol.3:選択のパラドックス 

「損失回避」でユーザーに強い動機を与えたとしても、出口(購入・登録)で彼らを迷わせてはいけません。

良かれと思って用意した「豊富なバリエーション」が、実は成約率を下げている。そんな驚きの事実を解説します。

どんな心理現象?

選択のパラドックスとは選択肢が増えれば増えるほど、人は比較検討に疲弊し、最終的に「選ばない(購入を諦める)」という決断を下しやすくなる現象です。

コロンビア大学の有名な「ジャムの実験」では、

24種類のジャムを並べた時よりも、6種類に絞った時の方が、購入率が約10倍も高くなったという結果が出ています。

実務での活用法

決断のコスト」を最小化する

UI/UXデザインやプラン設計において、ユーザーの脳に負担をかけないための工夫が必要です。

1. プランは「3つ」が黄金比

多すぎるプランは離脱を招きます。「松・竹・梅」の3つの選択肢は、人の脳が最も比較しやすく、真ん中を選びたくなる(妥協効果)心理も働きやすい数です。

NG

5〜6個の複雑な料金プラン

OK

「ライト」「スタンダード(人気)」「プロ」

の3択

2.レコメンドで「絞り込む」

ECサイトなどで商品数が多い場合、ユーザーに探させるのではなく、こちらから提示します。

• 「あなたにオススメの3選」

• 「目的別:この3つのステップで選ぶ」

3. フォームの項目を削る

お問い合わせや登録フォームの入力項目も「選択の連続」です。

• 施策: 必須項目以外はすべて削除し、ユーザーが迷う余地をなくす。

今日のアクション

あなたが現在関わっているプロジェクト(LPやアプリのUIなど)で、「ユーザーが3つ以上の選択肢に直面している場所」はないかチェックしてみてください。もしあれば、一つに「人気No.1」というラベルを貼るか、選択肢そのものを減らせないか検討してみましょう。